天神さんといえば、京都では北野天満宮のことです。
が、
Wikipediaによると菅原道真を祭る天神さんは日本全国にあり、日本三躰天神という天神さんのベストスリーみたいな中には、横浜の長谷天満宮、大阪の道明寺天満宮、福岡の太宰天満宮があるそうで、
え、
北野天満宮ないの?というのが最初の感想。
よくよく見ると三大天神ではなく三躰天神であるとのことで、別にベストスリーではないことに気がつくもなんかモヤモヤ。
三躰といえば、中国SFでほんと超新星のように現れた劉慈欣による『三体』がすごくて、ダンシモンズの『ハイペリオン』シリーズを初めて読んだときのような壮大なスケール感のスペースオペラが久しぶりに読めて大満足です。星5つです。とか考えながら、同時にスマホ見ながら、嵐電北野白梅町駅から北上しながらのそのそ歩いていたのですが、気がつけば目的地のわら天神こと敷地神社に到着しました。
場所は北野天満宮と金閣寺の近くです。
わら天神は京都市周辺に住んでいる人には安産祈願で割と有名で、本日はその個人的なお礼参りにやってきた次第です。
(笑)天神でもなければwww天神でもありません。強いていうなら藁天神です。
そしてわら天神と同じ敷地内に六勝神社という、昔10回勝負したら6回は勝てるから縁起が良さそうということでお札をいただいてから定期的に参拝している神社にもせっかくなので詣でようという魂胆もありました。
そもそも六勝神社の由来は10回中6回勝つみたいなものではないことは境内の案内板で読んで重々承知なのですが、こちらに参拝をしてからすこぶる調子が良いので最近では5回勝負したら6回は勝つんじゃないかというほど心強い存在となっています。
かつて出産を控えたご家庭の誰かが、藁にもすがる思いで敷地神社に捧げられた藁で編んだ籠の藁を一本持ち帰って安産を祈願したという切実な歴史がある神社。現代で同じことをするとラミネートされた張り紙が至る所に張り出されて『みだりに藁を抜かないで下さい。Please don't pick up a straw.』とすぐに禁止されたり、YouTubeとかXで晒されてしまうところを、一昔前はわら天神と親しまれるほどにそういった行為がある程度許容された神社や時代背景が本当にグッド。
今日の日の道のりを思い返せば、自宅を出て歩いて嵐電嵐山駅から帷子ノ辻駅で乗り換えて北野白梅町で降りてわら天神に到着するまでに禁止事項や注意事項の説明がワードやパワポなどのマイクロソフトオフィスで作成されたであろうデータをプリントした紙をラミネートした掲示物を何枚も何枚も通過して辿り着いたわけなのですが、それもまた祈りに近い考え方なのかな?
「頼むからあと一歩前で用を出してくれ」とか「ここで写真を撮らないで」とか。
日常に潜む切実な願いをラミネートされた紙面に託す現代の民間信仰。
そう、わら天神は民間信仰が強くてとても安らかな雰囲気がしています。というようなことをはじめは言いたかったことを思い出しました。
この神社で特におすすめなのが敷地神社の裏口から眺めた風景。聖域と日常がいい感じに溶け合っていて見ていてほっとします。
Presented by キョウトスイスイ
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