京都市の西側を流れる桂川周辺にはテニスコートが集中しています。
その中でも嵐山の渡月橋横にあるテニスコートは野生味があって、よく晴れた日曜日には隣の観光客で溢れ帰った渡月橋周辺とはうって変わってテニスボールが跳ねる音だけが響いていてとても気持ちのいい雰囲気のする場所です。
テニスボールが跳ねる音をよく「ポーン、ポーン」という風に書かれているのをみるのですが、この嵐山のテニスコートではサンデーテニスプレーヤーの打ち返した音が「パコン、ポコン」、ちょっとうまい人は「パン、ポン」という風に聞こえる気がします。
「ポーン、ポーン」はボールの跳ねた後の残響のようなものを感じるので、テニスコートをちょっと遠くから見下ろせるような、オフィスや教室から見えるテニスコートに使用するのが正解なのでしょうか。
嵐山のテニスコートはただでさえ狭い河川敷に畑、サイクリングロード、車道に囲まれているのでもはや長音記号はペシャンコに圧縮されてしまいます。
一転、誰もいなくなったテニスコートの風景は、そこだけが突然ぽっかりと人影も音もなくなるので、圧縮されていた風が入り込んでくるような気がしてちょっといい感じです。
Presented by キョウトスイスイ
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